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ライフコーチの視点から 現代を生きる子ども・若者のリアル【第14回】

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論説・コラム

【自分がどう生きるかということを考えていた】

 ―今年に入って、ちょうど自分がどう生きるかということを考えていた頃だったから参考になる話を聞いて、自分の心の意見を大切にするということを忘れないようにしたいです。(高校1年生 男子)

 ―将来やりたいことと、安定性のどちらをとればいいか悩むことが最近あったけど、今回の話を聞いてどんなふうに決断すればいいのか糸口が少し見えた気がした。(高校1年生 女子)

 ―誰かのためにやっていることも多いなと感じたので、もっと自分のやりたいことをやって自分らしく生きていきたいなと感じました。(高校1年生 女子)

 ―今日の講演を聞いた時に、私は他人を主語にして生きていると気づけました。だから、今後は自分がやりたいことをやって、自分が好きになる選択をしようと思いました。私は今まで自己肯定感がかなり低かったけれど、今日の講演のおかげで自信がもてました。本日はありがとうございました。(高校1年生 男子)

 ―周りの環境がどうであったかではなく、自分の選択や意思が結局自分の人生にとって大事なのだなと改めて気づくことができました。今の私にとって、とっても大切なことを改めて気づかせてもらえる時間となりました。(高校1年生 女子)

 ―自分を大切にする考えだったり、自分の人生をどう生きるかとか、当たり前だけど深く考えたことがなかったので、三橋さんの講演を聞き、新しい考え方、価値観を知ることができました。

 講演後の高校生のリアルな声。

 「自分の人生をどう生きるか」そんなことを、真剣に考えたことがある人は、大人でもどのくらいいるだろうか。

 どんな自分でいたいのか。どんな人と出逢って、どんな場所で、どんな時間を過ごせたら、自分は幸せなのか。

 いま、これを読んでいるあなたは答えられるだろうか?
 そもそも、生きてきた中で、そのような質問をされた記憶はほとんどない。
 将来の夢は聞かれることはあっても、それは「職業」で語られることも多く、その先に何を望んでいるのかまでは問われなかった。

 また、自分で考えることができたとしても、自分の心の声よりも、周りの声を優先してしまうことも多い。

 今、私たち大人が若者にできることは「正解のない問い」「自分の中にある正解を見つけるための問い」を、与えてあげること。そして、どんな答えも否定せずに受け止めること。

 答えを見つけるのは自分かもしれないが、きっかけは第三者が与えられることだから。

中高生の心を開く専門家/ライフコーチ三橋亜希子
 幼少期に父親から虐待を受け、学校では、いじめの標的になった経験を持つ。成人後も、自分の思うような生き方ができなかったが、東日本大震災をきっかけにコーチングを学び、独立。3兄弟の母。ホームページ(https://mitsuhashiakiko.com/)に情報多数。

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