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ライフコーチの視点から 現代を生きる子ども・若者のリアル【第8回】

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論説・コラム

頭の声と、心の声

 ―自分の人生を、自分の意思で生きるためには、言われたことなどに縛られたり損得で考えたりするのではなく、たとえそれが正解じゃなかったとしても、自分のやりたいことを自分の意思でやることが大切で、後悔がいちばん少なくなるんじゃないかと思った―

 ―僕はよく、行動する時に周りを気にしてしまい、自分の意思を後回しにしてしまうことがあります。しかしそれでは、「正解」を探すだけになってしまい、息苦しくなってしまうと感じました。自分の主語を他人にせず、自分のやりたい事に目を向け、「自分を好きになる」選択をすることが大切だと分かりました―

 講演後の、高校生のリアルな声。

 つい、目の前の損得に惑わされることはないだろうか。
 また、誰かの正解が自分にとっても正解なのだと、思い込んでしまうこともないだろうか。

 損得も、誰かの正解も「この選択をしておいた方がいいだろう」と、頭で考えた答えだ。
 「やりたい」は自然と内から湧き上がる感情であり、素直な心の答えなのだ。

 頭で出した答えと、心で出した答え。
 どちらが自分を信じ、自分を好きになれる答えなのかは、きっと彼らが自分でわかっているはず。裏を返せば、この心の答えは本人以外にはわからない。

 だからこそ、自分の人生は自分の意思で選んでいくことが大切であり、大人は彼らが自分の意思で選んでいくことを、信じて応援するしかないのだと思う。

中高生の心を開く専門家 ライフコーチみつはしあきこ
 幼少期に父親から虐待を受け、学校では、いじめの標的になった経験を持つ。成人後も、自分の思うような生き方ができなかったが、東日本大震災をきっかけにコーチングを学び、独立。3兄弟の母。ホームページ(https://mitsuhashiakiko.com/)に情報多数。

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