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コロナ時代に考えたい学校問題【第165回】

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知名度で政治家になっても

 勝負の駆け引きは出来ても政治の駆け引きは出来ないはずである。知名度だけで政治家にする、または、なる方がいる。このような現実からは、専門家ではなくても政治家は務まるということになる。ある意味では、一芸に秀でたものがあればよいのだろう。資質や力量よりも票が入る方が優先されるのである。
 これまで、多くの票のとれる有名人にお会いした印象は、大物政治家の中で扱われやすい存在に見えた。本質は政治家ではなく、裏切ったり寝返ったりはしないし、従順である。叩き上げの政治家と比べると信念が軟弱に思えてしまう。そうした人物の1人は、支離滅裂で何を話しているのか分からなかった。
 メディアの情報に国民は振り回されている。まともな政治家とテレビ番組がほとんど存在しなくなっているように感じられる。国民がますます毒されてしまう。お笑い番組やバラエティー番組に飽きずに笑う若者ばかり増やしたいのか。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

コロナ時代に考えたい学校問題