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コロナ時代に考えたい学校問題【第150回】

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教員養成にもっと真剣さを

 また、教員が不祥事を起こした。あまりにも幼稚な犯行に言葉がでない。子どもの幸せを願って教師は存在するが、欲望の対象にする事などあり得ない。
 客観的に見た場合、直ぐに判明する所業であり、年齢からすると採用されたばかりと思われる。低学年の担任と見た場合、言い含めてバレないとでも思ったのかもしれない。
 こうした罪を犯した人物が通った大学の名を明らかにするべきと私は以前より提案している。それにより、養成に真剣さが増すからである。大学が優秀ではなく、卒業生が優秀であることが基本でなければならないからである。
 もとを忘れず、末を乱さず。これは、人としての基本である。
 失ったものはあまりにも大きい。そして、行った行為はさらに重く償いきれないものである。その自覚を今の教員養成課程では教えきれていないのではないだろうか。採用する側としても、本性を見破る事は難しい。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

コロナ時代に考えたい学校問題