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コロナ時代に考えたい学校問題【第117回】

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論説・コラム

学校不要論

 学校は何のためのあるのか?これまでのままならいらないのではないでしょうか?
 学生との対話の中で問われた。今までは、いらないことはないと思ってきたが、コロナ禍の中で考えねばならないと痛感させられた。
 さて、学校に行きたい理由は何だろうか。部活か、体育か、給食か、それとも勉強か、友達か、先生か。この中でいずれかを選ぶとしたらあなたは何だろうか。
 対面式でないから、相手の様子が分からない。だからといってリアルには出来ない。なら、なぜ小中高は平常にやっているのか。この温度差をどのように理解すればよいのだろうか。
 大学で対面式でやっているところもある。特に人口密度の低い地域である。それに比較して都市部はほとんどがオンライン授業となっている。
 そこで、普段の授業スタイルが如実になっている。講義式では、寝ていようが、別のことをしていようが分からない。先日は、ベッドに寝ながら授業を受けている姿も目撃した。
 この体たらくを変えるには、矢継ぎ早の発問の構造化にあるように私は思える。考えたくなる。考えないと答えられない。発問を次々に投げ掛けるのである。これは普段の授業でも同じことである。
 テキストを配って解説する授業では、寝ていようが答えられるし、適当な解答も可能になる。
 最後に本日の授業で学んだことを一言ずつ発言させると、学びの浅さ、深さが如実に現れるものである。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

コロナ時代に考えたい学校問題