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コロナ時代に考えたい学校問題【第114回】

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学校に集まる「愛の結晶」

 婚姻とは何だろうか。永遠の愛を誓い、支えあい、尊敬しあい、それを言葉にする。若い教員が増えれば披露宴の席に呼ばれる事は多くなる。しかし、すぐに離婚というケースや再婚というケースも増えているように感じられる。
 さて、この愛の結晶が子どもになるが、子どもの教育をめぐって離婚に至る夫婦も少なくない。夢と現実が交差して、夫婦喧嘩を見せられた子どもの自己否定感は急上昇するものである。自分が産まれたからなんだと受け止めてしまう恐ろしさが指摘される。
 一方で、子孫を残すことにとらわれず、別の充実を目指す人生を送るためか、結婚をしない選択肢を選ぶ若者も増えている。
 学校は愛の結晶が集まる場所である。この認識を持たねばならない。
 私は、三度ほど離婚を考えた事がある。その度に私が差し出す離婚届を妻は破り捨てた。今考えるとよく耐えてくれたと感謝している。但し、最後の1枚は何処かにしまっている。やや緊張感を覚える昨今である。
 さて、皇室の件もさることながら、互いに好きであるのだから仕方ないとなるのだろうか。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

コロナ時代に考えたい学校問題