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コロナ時代に考えたい学校問題【第106回】

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発砲事件が再び

 千葉県松戸市でまた、発砲事件が起きた。拳銃をもっている人間がいるということであり、その発砲する目的があるということになる。早速、その事件をどう見るか、学校としての対処、家庭としての対処、同じマンションに住む住人だったならと、様々に立場を変えて学生に考えさせる授業を行った。
 すなわち事件や事故を他人事にしない訓練である。その際の判断や発信文書についても経験に基づいて議論させその対応力を高める授業を課している。
 こうした事件の犯人は、おいそれと捕まるような事はしない。犯行時間もその発砲音からも、犯行後に逃避行するか、敢えて自首するかである。恐怖を与える事で目的が済んだのならばその後は様子見になるだろう。
 それにしても同じような事件が起きるには必ず訳がある。それも複数回起きているとなると、原因は解決していないと言うことである。
 学校や地域が相互の壁を取り去り連携していかないと警察に頼るだけでは土壌改善は出来ない。
 その音頭は誰が取るのか、遠慮するときではなくこうした時にこそ、実効性のある権限を持った第三者委員会を組織して徹底改善すべきではないだろうか。
 そこに首長や教育長の手腕を発揮してもらいたい。組織の分断を横断的に繋げるチャンスではないだろうか。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

コロナ時代に考えたい学校問題