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コロナ時代に考えたい学校問題【第54回】

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金の使い方から本質が見える

 統計で見ると新型コロナは高齢者にかなりの死者を出している。それにしても、街中ではマスクをしていない人はいないと思われるほどマスク着用は徹底されてきている。よって他の感染症も予防されていることは確かである。しかし、いつまでこの状況が続くのだろうか。
 私は、数年続くと予測している。経済や政治は、人間の心理さえも利用するのだから、役者揃いといってもよいだろう。怠りなく自己管理に徹しておくことが教師には求められる。

 各学校では、様々な予算を組んで活用するだろうが、今、何に重点を当てることが必要なのだろうか。これが分かるかどうかこそが、問題の本質を捉えているかどうかに繋がる。

 学校にも予算がある。この予算を有益に効果的に使用できるかは、極めて重要となるし、教育効果にも直結する。マネジメントには人・もの・金があるが、金の効果的な使い方が出来ない管理職は多い。
 これまで舌を巻いた教頭が一人いた。同じお金を何倍もの価値をもたらすように計画して見事に使いきった。まるで上杉鷹山のようだった。そうした教頭は、その後出会った事がない。すべてを生き金にしていた。多くを学ばせて頂いた。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

コロナ時代に考えたい学校問題