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コロナ時代に考えたい学校問題【第40回】

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批判されて本性が出る

 「授業がつまらない」と面と向かって言われたらどうするか。生意気だ、教えてやっているのに何だ、こんな奴に教えてやりたくはないなどと心は動かないだろうか。

 そうか、自分では、気が付かなかった。確かにそうした面があるかも知れない。慢心になっていたかも知れない。もう一度謙虚に見直してみよう。このような思いになるだろうか。

 後者の人物に会うことは皆無に近い。前者にもいろいろあって、腹を立てて成績を下げるとか、無視するとか、他へ言いふらすとか、プライドを守り自己を正当化する言動に走る者は少なくない。この幼児性を年老いても脱却出来ていない人がいる。

 教育分野で大家とされる人に、人物は確かだろうと期待して質問をしてみた。「何を言ってるんだ」と、かなりの高みから見下ろされて返事が届いた。正直、想定はしていたが、がっかりした。人は、批判されたとき本性が表出するものである。人物を見定めるならば、一度批判をしてみることだ。一流は謙虚、二流三流は必ず偉ぶるものである。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

コロナ時代に考えたい学校問題