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大久保俊輝の「休み中に考えたい学校問題」【第60回】

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今だから出来るシリーズ(6)

 ICTの教材づくりである。学年や学校で何度でも使えて手直しも出来る独自教材を作るのである。特にデジタルデータは劣化しない。そして効果は高い。プレゼンテーションソフトを工夫すれば、面白いものがいくつも出来る。

 足し算や引き算の計算に、学年の先生や校長先生の写真を活用して動きを付けてみたことがある。身近な人やものが教材に登場するので興味は自ずと高まる。

 これに味を覚えて、県の教育施策を動画つきのプレゼンテーションを用意して、県教委の学校訪問を管内200校でやってみた。それまでは、プリントを読み上げるものだったから浸透しなかった。
 校長の写真と先生方の写真を歯車にコピーして噛み合わせる動画などを見せながら、説明した。爆笑も起きて、いまだにあの説明は忘れられない、とよく言われる。この機会に共用教材の作成に取り組む事がこれからの働き方改革にも必ずや繋がる。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

大久保俊輝の「休み中に考えたい学校問題」