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生徒指導~小学校段階での考え方~【第184回】

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教科・指導

危機感の捉え方

 危機感を煽る人と、危機感を無視する人と、危機感に振り回されない人がいる。この見分け方が判断として人の行動や未来を変えていくことになる。

 煽る人は、意図する人と誰かがと無意識に広げる人と、根っからの臆病心の強い人が多いように感じられる。

 無視する人は、「フェイクに飽き飽きして、どうせ大したことはない。すべきことを自分なりにすればいい」と考える人と、安易な楽観主義の人である。

 振り回されない人とは、無視する人ではない。人類の歴史や格言に照らして謙虚にそして冷静に現状を分析して、根拠のある楽観主義を持つ人の事である。

 一番の罪はこうした人の不安を操って売名したり、私利を策略したりする輩にある。それも徒党を組んで行う。この輩も教育を受けた時があったはずである。元からは悪くはない。そのようにされたと捉えたい。

 こうした様々な生き方を大人はしているし、その姿を子どもや青年に見せている。この素地は、どの段階で一番影響を受けるのか。
 小学校教育の段階でほとんどが養成されてしまうと私は見ている。教え子達の同窓会での会話から本質は、あの頃と何ら変わっていないからである。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

生徒指導~小学校段階での考え方~