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大久保俊輝の「休み中に考えたい学校問題」【第46回】

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コロナ禍中の公務員

 「ぬるま湯だね」と、公立高校教師の妻がポツリと言った。
 家族経営をしている就労支援の料理店もお客様が減少して、スタッフの体制を見直す事になった。この間、「仕事を減らされると収入も減って生活に即影響するので、何とか最少減に、夜でも働きますから」と切実に話をする姿があった。
 生活に余裕のある方には当面の間、お休みをお願いし、その分を振り替えた。安堵して何度も「助かります」と、言われた。さらに影響は深刻になっている為、何処まで耐えられるかではある。

 このような現実を公務員が知る機会はあまりない。だからこそ安心して職務に専念出来るのだ。
 この安定も納税者により支えられているのであって、当たり前ではない。さらに知事や議員も同様である。
 昨年の大きな台風の後、我が家を見に行った性根の顔を見るたびに私は極めて不愉快になる。公務員や議員の雇い主は誰なのか。この一点を忘れた輩の議論はそのほとんどが我田引水であり、詭弁のパフォーマンスとなる。

 コロナ対応の最中に道の教育長が突然逝去された。体調管理さえもままならない事態ではあるが、命に代わるものはない。その意味でも脇師の存在が重要となる。
 三国志に登場する劉備には張飛、関羽そして孔明がいた。こうした時こそ側近の命懸けの進言が必要である。失われた命は還らない。関係者並びにご家族様の悔しさは計り知れない。何としても生きねばならない。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

大久保俊輝の「休み中に考えたい学校問題」