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生徒指導~小学校段階での考え方~【第74回】

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いじめ調査第三者委員会の訴え

 連日のように教育現場や教委の不祥事があちこちから噴き出ている。やっと出たかと思う気もするが、驚かれる方は多いと思う。
 これは教育関係だから騒がれるのであって、社会の至るところに起きている不祥事ではないだろうか。「嘘をつくなと教えて嘘をつく大人」に呆れる大学生が電車の中で笑いながら雑談をしていた。

 ある意味、箱ものや制度よりも、本質である教師の資質育成や組織自体が老朽化し機能しなくなっているように思える。
 千葉県流山市のいじめ隠蔽を第三者委員会の元代表がメディアに訴えた。そうしなければならない状況であったのだろうが、関係者はかなり困惑しただろう。
 それでこそ、第三者委員会設置の意味があり、人として見過ごしてはならない振る舞いである。この当たり前の事が出来ない第三者委員会の委員が多く存在しているように思えてならない。合わせて教育委員も役を果たしてはいない。

 即ち肩書きだけの専門家で、人の顔色を伺いながら、玉虫色のまとめをする専門家達のことである。軸足はどっちにあるのかと厳しく監視しないと、泣き寝入りにされてしまうことは多い。
 「仕方がなかった」で、子どもの未来を奪うことは許されない。
 私は「ぼやきタイム」を研修の中に設けている。かなり盛り上がる。自ずと溜まる膿や毒素は吐き出させないと、すべてが腐ってしまうのである。
 (おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

生徒指導~小学校段階での考え方~