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生徒指導~小学校段階での考え方~【第10回】

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教科・指導

ドイツのいじめ対策

 いじめ予防に対する指導は、どの発達段階で行うことが適切だろうか。ここで紹介したいのはドイツの取り組みである。難民の受け入れも100万人を越えて、異文化が共存する象徴的な国である。学校制度も多様で州ごとに異なり、それぞれに日本でいうところの文科大臣がいる。
 しかし、いじめの問題は同様で、調査では一日に50万人の子どもがいじめにあっていると指摘する。この対策をどのように行っているのか、その具体的な取り組みを現地に何度も出向いて聞き取り調査を展開した。
 そこでハッキリしたことは、以下の点である。

 ・いじめ予防プログラムが保険会社の財源支出で行われたこと。
 ・作成は教育センターと博士や職員等で作成され、コンパクトなキットがパッケージになっていて、進め方の研修はセンターが行い、全学校へ配布され、学校の実態に応じてやっている。
 ・バディーシステム
 ・いじめ対策教員の位置付け

 また、特徴的なことは、ドイツでもいじめは毎日のように起きるが、その解決の速さにある。即ち普段から意識が高く、校内外でもバディーシステムがあるため、潜伏したり見えなくなることも少なく、問題解決を自分たちできるようになっている。
 特に小学校の入学早期が効果的で、ストップモーションという「これ以上はやらないで!」という意思を表すジェスチャーも、「からかい」から始まるいじめへの有効な手立てになっていると感じられた。

生徒指導~小学校段階での考え方~