雷?気付いたら子どもも声を 文科省が注意喚起
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奈良県内の私立学校で部活動中の生徒が落雷被害を受けた事故を受けて文科省は11日付で落雷事故の防止を改めて都道府県教委などに要請した。1年前の4月にも、今回と同じようにサッカー部の活動の中で起こった落雷事故に触れ、指導者への注意を促すと共に、児童・生徒が落雷の危険を感じたら指導者に伝えるといった方策も求めた。
同省のホームページによると近年、学校教育関連で起こった落雷事故は次の通り。
・高校2年生。野球部の練習試合中。20分間ほどの降雨の後、青空が見えて、試合を再開。マウンドに生徒が立ち、ボールを投げ、キャッチャーから返球された時、突然雷が頭に落ち倒れた。救急車の手配、心臓マッサージ、AEDなどの救急処置。ドクターヘリで病院に搬送され、措置を受けたがその日に亡くなった。
・高校2年生。体育祭中。スタンドで応援していた際、近くで落雷があった。下半身がしびれた。下肢切断へと至った。
・小学校4年生。下校を始めた午後2時頃、雨は降っておらず雷の音も聞こえていなかった。その後、雷の音が聞こえ始めた。1人で下校中、雷が鳴り出し、とっさに雷を避けようと農道に入り、持っていた金属製の水筒に落雷し、倒れた模様。後ろから下校していた他の児童が助けを求め、救急車で病院へ搬送されたが死亡した。