青年会議所がフリースクールの探究学習支援
NEWS 不登校の児童・生徒数が増加する中、日本青年会議所(JC)はフリースクールでの探究学習を支援する取り組みを始める。JCの会員が子どもたちに伴走しつつ、地域の企業と連携して一人一人に合わせた学びを進める。推進に向けて「新教育システム創造会議」を設置し、今月から全国30カ所で実施する。
「Positive Learning Program」と名付けた。対象は、フリースクールに通う小学校高学年から中学生程度の子どもを想定している。伴走役のJCの会員を通じて、子どもの興味・関心や学習状況などを把握する。その上で、子どもに合った学びを企業や地域と連携して提供する。全国に支部があるJCのネットワークも活用していくという。
教育の専門家でなくても子どもたちの学びに伴走しやすいよう生成AIを活用する。生成AIにはワークシートの内容や、子どもたちとの会話の録音をインプットすると、それらの評価や改善に向けたアドバイスを提示するという。教員以外の大人が子どもの学びに伴走できる仕組みを構築していきたい考えだ。
新教育システム創造会議の宮坂宥憲議長は、「これからの日本を変えていく一歩になるような活動をしていければ」などと話した。
今後は、事業の成果を踏まえて文科省に政策提言などしていく予定だ。