日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞がお届けする教育ニュースサイトです。

一刀両断 実践者の視点から【第667回】

NEWS

論説・コラム

過失割合と教員の処分

 自動車で交通事故を起こし、被害者に重傷を負わせた養護教諭が懲戒処分を受けたという。しかし、この記事の内容が事実ならば、大きな違和感を覚えるし、今後の前例となる可能性もある。
 そもそも、懲戒処分の範囲を正しく理解しているのか疑問が残る。交通事故における過失の割合には納得しがたいケースも多く、査定を専門とする職業が存在するほどだ。このような事案を懲戒処分の対象とするなら、全国の教職員に対する処分件数は数十倍に増えるだろう。さらに、公務員全体に同じ基準を適用すれば、処分を受けない人を探す方が難しいほどだ。
 その意味でも、今回の処分がどのような理由で下されたのかを明確に示さなければ、不要な混乱を招く恐れがある。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。千葉県教委任用室長、主席指導主事、大学教授、かしみんFM人生相談「幸せの玉手箱」パーソナリティなどを歴任。教育講演は年100回ほど。日本ギフテッド&タレンテッド教育協会理事。)

論説・コラム

連載