巨石運搬!海をこえて大阪城へ
16面記事
鎌田歩 作
瀬戸内海に浮かぶ小豆島は、昔から良い石が取れる事で有名だった。今から約400年前、大阪城を造るために、この島からたくさんの石が運ばれた。
この島の高くそびえ立つ崖から石工たちによって切り出された石が、人々の力で運ばれ、船で海を渡り、大阪へとたどり着く。一連の作業の様子を丁寧に描いたのが本書だ。随所に観音開きのページがあり、迫力満点。
大阪城の石垣には巨大な石が多数あり、一番大きなものは、高さ5・5メートル、幅11・7メートル。大名が徳川家への忠誠心を見せたり、藩の力をアピールしたりする狙いもあったという。
城を訪れる機会があったら、名もなき市井の技術者などの努力にも思いをはせたい。(小学校低学年から)
(1760円 アリス館)
(Tel03・5976・7011)