領土・主権展示館がリニューアル・オープン 都心に新しい修学旅行のスポットが誕生
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イマーシブ・シアター
領土・主権展示館
領土・主権展示館は、北方領土・竹島・尖閣諸島など、領土問題があったり情勢が緊迫している島々について歴史や現状などを紹介する国立の施設。4月のリニューアル・オープンを受け、体験型・体感型の展示を中心に子どもが楽しみながら学べる施設へ生まれ変わる。国会議事堂の近くに新しい修学旅行や社会科見学の無料スポットが誕生する。
特に、13台のプロジェクターで正面上下左右の壁に島々の自然を投影し、空を飛んだり海に潜ったりするような感覚を味わえる「イマーシブ・シアター」や大画面のアニメーションで島々の歴史を学べる「ヒストリー・ウォール」など、遠い島々のことを身近に感じられる工夫が凝らされている。また、これらの島々を例にして国際社会や各国との関係について考えられるような展示になる。
さらに、夏から秋にかけ同じビルに新しい敷地がオープン。そこでは、より広く日本の国土や海洋、離島などについて学習指導要領を踏まえた形でレクチャーやワークショップを行うことを予定しているという。多様な子どもたちがいる学校現場において、副教材が少なく教え方が難しい領土・海洋分野。関係者は「さまざまな出身の子どもたちがいる中で必要なケアを行いつつ、わかりやすく、各学校のニーズに応じた対応ができる空間を目指している」と語る。また、この新しい敷地には、弁当等が食べられるスペースもできる予定だ。
リニューアル・オープンのキャッチフレーズは「島を見ると、日本と世界が見えてくる。」修学旅行などの訪問先として検討してみてはどうだろうか。
問い合わせ=領土・主権展示館 電話03・6257・3715
ホームページhttps://www.cas.go.jp/jp/ryodo/tenjikan