子どもたちの未来をつなぐ「農泊」体験
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カヌー体験の様子
農泊旅行博・商談会運営事務局((株)JTB内)
「農泊」は農山漁村に宿泊し、滞在中に地域資源を活用した食事や体験をする「農山漁村滞在型旅行」のこと。コロナ禍を経て、AIの発展やグローバル化など、子どもたちを取り巻く社会が大きく変化する中で、農泊体験は時代に左右されない「生きる力」を育む教育の場として大きな注目を集めている。
コロナ禍によって加速したデジタル化は、私たちの生活を便利にした一方で、人間関係の希薄化が今後大きな課題になると予測されている。「農泊」は対面での会話やリアルな体験を通じて、よりよい人間関係を築くとともに集団生活の在り方や公衆道徳の体験を積むことができると期待されている。また異なる地域で暮らす異年齢の方々との交流は、子どもたちにとってそれ自体が異文化体験となり、広い視野と柔軟な思考が培われ、これからの実生活で多様な人々と人間関係を築く上でかけがえのない経験となる。
また修学旅行においては、京都・大阪など都市部の人気観光地を中心としたオーバーツーリズムの影響で、班別自主行動が計画通りに進行できないなどの問題が生じている。「農泊」は人混みを避けながら自然豊かな環境で実施をするため、安全に計画的な体験活動が行うことができる。
コロナ禍によって発生した社会課題によって、修学旅行を含む学外活動を前年踏襲で実施することが難しくなり、多くの学校で実施場所や体験活動見直しの機運が高まっている。子どもたちの心と体を育み、将来を担う人材を育成する貴重な体験として「農泊」を検討してみてはいかがだろうか。
問い合わせ=農泊旅行博・商談会運営事務局((株)JTB内) 電話03・6628・4790