日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞がお届けする教育ニュースサイトです。

探究活動や行事の「効果」を可視化する教育活動効果測定システム「J’s GROW」

10面記事

企画特集

JTB

 コロナ禍を経て教育現場では、各種行事の意味や必要性を精査する機運が高まっている。なんとなく、あるいは慣習的に各種行事を行ってきた学校にとって転機が訪れる中、「交流創造事業」を事業ドメインとする(株)JTBとInstitution for a Global Society(株)が開発した「J’s GROW」が2023年9月に公開され、既に多くの学校などで採用されている。
 「J’s GROW」」は、同2社がそれぞれの知見と技術を掛け合わせて開発した教育活動効果測定システム。学校行事や探究活動などが実際に生徒に及ぼす影響(教育効果)等を測定し、可視化することができる画期的な商品だ。
 これまでは、学校が実施した教育活動の効果がどうであったか、またそれらが生徒の資質・能力の変容にどのような影響を与えたのか、に関する評価(Check)は、教師の感覚や勘に頼る部分が大きいため教師同士の基準の共有が難しく、困難なものだった。「J’s GROW」は、

 (1)気質
 (2)活動に対する期待度
 (3)積極的参加度
 (4)意識変容実感度
 (5)コンピテンシー(思考力・判断力・表現力、学びに向かう力、人間性などのソフトスキル)
 (6)コンピテンシー変化と教育活動との相関性を可視化し、客観的な評価を実現。

 これにより教育活動の成果を一層効果的かつ効率的に把握でき、さらに独自の質問を追加設定することでより実態に沿った運用も可能だ。
 また、特別活動などさまざまな教育活動と生徒のコンピテンシー変容との相関性等の客観的な効果測定は、工夫や改善の土台となり、教育活動の質の向上にもつながり、結果として生徒により良い教育活動を届ける事ができる。また、測定結果を自校PRや保護者、地域社会への情報発信に活用するなど、工夫次第で活用の幅は大きく広がる。
 現在、学校以外からの注目度も高く、自治体からの問い合わせも多く寄せられている。行事や探究活動等のさらなる教育効果向上、その先にある各学校の教育目標や生徒の伸びやかな成長の実現に向けて、ぜひ「J’s GROW」を活用してほしい。

 問い合わせ=(株)JTB 企画開発プロデュースセンター J’s GROW事務局
 電話03・6704・5527

企画特集

連載