新採教員の奨学金返還を支援、川崎市
NEWS 川崎市教委は令和7年度に実施する小・中学校の教員採用試験から、成績上位者に奨学金の返還を支援する制度を始める。採用2年目から10年間、200万円を上限に支払う。対象は40人規模となる予定。来年度予算案に約2900万円を計上した。市教委の担当者は「複数の教育委員会を併願した人が、本市を選ぶきっかけになってほしい」と話す。首都圏では、来年度から東京都が3千人規模の奨学金返還支援制度を始める。
非常勤講師の勤務条件の改善も図る。任用期間を通年(最大52週)に伸ばすことで雇用を安定化する。研修を受ける機会や教材研究の時間を確保することで、指導力向上を目指す。約29億5千万円を計上した。
この他、来年度予算案には、教員の健康管理を進めるため、学校巡回や遠隔面接を行う産業医を増やすことも盛り込んだ。