「飛騨高山」の自然や文化を体験活動に
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朴葉寿司作りを学ぶ子どもたち
岐阜県・高山市
城下町・商家町の面影が残り、伝統文化が今に息づく岐阜県高山市は、日本一広大な面積を有し、その約9割が森林という豊富な地域資源を活かしたグリーン・ツーリズムに取り組んでいる。教育旅行では、農業や自然、生活文化、食文化、環境活動など50種類以上におよぶ体験メニューを用意。なかでも好評なのが、農村での田植えや稲刈りなどと食文化をセットで体験できるプログラムだ。「今はスーパーに行けばどんな食材も手に入りますが、食べ物が作られる過程や苦労を知る子どもは少ない。たとえば郷土食の五平餅や保存食の朴葉寿司作りを学び、それを口にすることで、農作業だけでなく昔から続く食文化の流れを一緒に知ることができます」と(一社)ふるさと体験飛騨高山の鈴村仁孝事務局長。そこには、農山村地域の人々が厳しさや恵みをもたらす自然と、いかに共生してきたか身をもって感じてほしいという思いが込められている。
また、令和6年7月にオープンした「中部山岳国立公園奥飛驒ビジターセンター」では、観光や地域文化の情報発信だけでなく、飛騨山脈を中心とした中部山岳国立公園の地形や地質、動物・植物といった自然学習や環境学習の他、木材や石など自然の素材を使用したアクセサリー作りも可能な総合的な施設であり、建物周辺には豊かな自然を活かした探勝路も設置されている。
農山村体験に関する問い合わせ=(一社)ふるさと体験飛騨高山
中部山岳国立公園奥飛驒ビジターセンター 電話0578・89・1251
教育旅行に関する問い合わせ=飛騨高山観光客誘致推進協議会(事務局 高山市観光課内)
電話0577・35・3145
中部山岳国立公園奥飛驒ビジターセンター外観