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一刀両断 実践者の視点から【第630回】

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論説・コラム

高校教員の不適切指導

 千葉県の県立高校に在籍していた生徒が亡くなり、千葉県教育委員会は生徒が亡くなった状況について記者会見を開いたという。担当の教員の言動には大きな問題があったようである。事実なら、そもそも不適切というレベルではなく犯罪であり刑事事件として扱われるべき内容である。
 高校は小・中学校とは異なる事情がある。知る限り、県立であっても県の指導主事からの指導を受けることはあまりない。
 かつて県立高校の授業力向上の為に当時主席指導主事だった私が県立高校に呼ばれて指導会を持ったが、その後30年そうした話を聞いたことがない。
 生徒の困り感を我が力量の足りなさと捉えられる事が教師としての資質ではないだろうか。管理職も含め早期に辞職し、亡くなった生徒の墓前にて謝罪するべきではないだろうか。私ならそうする。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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