私立聴覚特別支援学校の日本聾話学校（東京・町田市）は4月に学校名を「ライシャワー学園」に改める。同校のウェブサイトによると、国内で唯一、聴覚障害がある子どもが手話を使わずに聞き、話す教育を行っている学校。大正9年に開校し、100年以上の歴史がある。新しい学校名は、創立者の名前に基づく。法人名は日本聾話学校のまま変わらない。
　同校には、幼稚部と小学部、中学部がある。中学部卒業後、6～7割は高校に進学する。聴覚特別支援学校の高等部に進む生徒もいる。大学・短大への進学率は6割弱ほどという。
　完全に聴覚を失うことは極めて珍しく、聴覚障害がある子どもが持つ聴覚と補聴器などの機材を生かし、手話を使わずに、意思疎通を交わせるようになることを目指しているという。