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鳴教大が「地域教員希望枠」令和9年度入試から

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 鳴門教育大学は令和9年度入試から、地域教員希望枠を導入する。学部から教職大学院の計7年間をかけて、地域の教育課題に対応できる小学校教員の養成を進める狙い。希望枠で入学した学生には徳島県教委と連携して開設するプログラムを用意し、学校現場で即戦力になれる力を育成する。
 同県では学校の小規模化が進み、学校間連携を推進している。その中で、中心となって活躍できる教員を安定的・継続的に確保するため、希望枠を設けることとした。
 学校推薦型選抜に定員5人の枠を設ける。同大が高校生向けに行うセミナーの修了や評定3・8以上などが出願の要件。大学入学共通テストは免除で、小論文と面接、志望理由書などで選考する。
 入学後は、地域枠入学者らで「コホート」というグループをつくり、特設科目群「徳島県中核教員養成科目群」の科目を受講する。小規模校での指導や、ICT・データサイエンスなどの科目を用意する予定だ。
 教職大学院進学後の1年次には同県の教員採用試験を受験する。県教委では地域枠学生対象の特別選考も検討している。
 翌年は、学生は教職大学院に籍を置きつつ、小学校教員として学校現場での勤務に専念。教職大学院では学生や校長から現場の様子を聞き取る場を設ける他、教職大学院の教員が授業改善にむけた相談に対応をするという。学校現場での勤務を通じて自身や学校教育の課題を見つける時間にする。
 その上で、最終年(教職大学院2年目)は遠隔教育システムを活用しながら進め、専門職学位を取得する。教職大学院修了後も大学がバックアップもするという。

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