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消費者教育フェスタin埼玉開催 幼少期からの消費者教育を考える

6面記事

企画特集

基調講演の様子

 文部科学省(企画・運営=(公財)消費者教育支援センター)は、昨年12月10日に彩の国くらしプラザで「消費者教育フェスタ」を会場及びオンラインで開催した。彩の国くらしプラザは、全国唯一の消費生活に特化した参加体験型施設。
 テーマを「18歳成人に向けた幼少期からの消費者教育―彩の国くらしプラザでの体験・対話にみんなあつまれ!―」とし、多くの学校教育関係者はじめ消費者教育を担う行政、企業、団体など多様な主体が参加した。
 基調講演には、東京大学名誉教授・汐見稔幸氏が登壇。「子どもの主体性を引き出す学び~幼少期からの消費者主権を目指して~」と題し、小学校での授業や保育園で行われた活動などの消費者教育の事例を紹介した。
 実践報告では、「体験型のお金の学び」をテーマに、子供のお金教育を考える会代表・あんびるえつこ氏が登壇し、幼児期の子どもの金銭感覚の発達について身近な遊びから「お金」の希少性を理解することの重要性などを語った。
 また、彩の国くらしプラザの「くらっしーシアター」でキャラクターと共に学ぶ映像教材「使い方でミライを変えよう(SDGsについて小学生向けの内容)」を体験。参加体験ゾーン「くらっしースクール」では、消費活動への質問にボタンを押して回答するなど、参加者が自由に体験した。
 消費者教育実践団体による展示では、埼玉大学や埼玉りそな銀行などの団体と参加者が交流し、連携を深めた。


グループディスカッションの様子

 メインファシリテ―ターを独立行政法人国立女性教育会館理事長・萩原なつ子氏が務めたグループディスカッションでは、「18歳成人に向けた幼少期からはじめる消費者教育」をテーマに意見交換し、「消費者教育川柳」をつくるワークが行われた。最後にグループごとにつくった一句を全体で発表すると、会場からは「おー」という歓声が上がった。
 また、会場での対面参加のほかプログラムの一部をライブ配信し、アンケートで成果を共有した。

 問い合わせ=(公財)消費者教育支援センター
 電話03・5466・7341

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