10代から知っておきたい あなたを丸めこむ『ずるい言葉』
20面記事貴戸理恵著
本書は、同調圧力を「だれも幸せにしない秩序」と捉え、それを求められたときの対処法をまとめたもの。学校や職場、特定の集団や「伝統的」とされる価値観に染まった人から掛けられそうな24の言葉とシーンを紹介している。
具体的には「わたしたち友達でしょ」「仲間だろ」「どうせ無駄だからやめときなよ」「どうなっても知りませんよ」「どうしてあなただけわがままいうの?」「みんなが混乱してしまうよ」「もっとポジティブじゃないと」などの言葉が並ぶ。
著者は同調圧力の強い社会は、多様性を認めずマイノリティーを排除する不寛容さにつながると指摘。多様性を持つメンバー間でも、スムーズに意思決定できる方法を模索する大切さを強調している。
(1650円 WAVE出版)
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