柔軟な教育課程編成 文科省が事例集作成へ
NEWS 文科省は、柔軟な教育課程編成を教育委員会や学校に促すため、先進的な取り組みをまとめた事例集を作成し、周知する方針だ。16日の参議院予算委員会で安江伸夫議員(公明)の質問に阿部俊子文科相が答えた。今月25日に中央教育審議会へ諮問する学習指導要領の議論の中での検討も求める考えだ。
安江氏は、集団での学びと個別学習を行き来しながら、子どもたちの自己肯定感や自律性を育てる教育の必要性を主張。子どもたち一人一人が主体的に学べる柔軟な教育課程編成を全国に促していく必要があるとして、そのための文科省の取り組み状況を尋ねた。
阿部文科相は「子どもたちが誰一人取り残されない、多様な子どもたちを包摂するような柔軟な教育課程の編成、環境整備を促していくことは大切だ」と指摘。午前中は教科の授業に、午後は探究に充てる取り組みや、学ぶスペースや方法などを子どもたち自身が選べるようにしている先導的な取り組みに注目しているとして、それらをまとめた事例集の作成に精力的に取り組むとした。