手丸かのこマンガ・渡辺大輔監修

　１９８９年に国連が採択した「子どもの権利条約」。日本が批准し効力が発生してから３０年が経過している。
　著者は、子どもたちに、どんな権利を持っているのか知ってほしくて本書を執筆したという。
　理解が進むよう、漫画を中心にし、権利に関わる１５のケースを描く。随所に「けんりマーク」と数字が登場し、該当する条文が分かるようにしている。
　ケースは、「SNSで他人のプライバシーを書いてもいいの？」「校則や制服について意見を言ったらダメ？」「子どもがご飯をちゃんと食べられないのは仕方ないの？」など多岐にわたる。
　また、「いじめの涙」や「スペシャルで敏感なわたしの夏」など、「ロングストーリーマンガ」もためになる。
　（１６５０円　子どもの未来社）
　（Tel０３・３８３０・００２７）