航空機を利用した修学旅行の実践事例発表
6面記事校長が各校の実践について発表する
2024年度・第3回修学旅行研究会開催
全国修学旅行研究協会
修学旅行研究会(代表=廣渕徹志、事務局=(公財)全国修学旅行研究協会)は11月20日、横浜市立横浜吉田中学校にて「2024年度・第3回修学旅行研究会」を開催した。今回の研究会では、横浜市立の3校の中学校が航空機を利用した修学旅行の実践事例を発表した。
北海道での修学旅行を行った横浜市立上郷中学校の勝俊一校長は、航空機の利用について、天候の影響を受けるなどの懸念はあるが、移動時間に対し移動距離が大幅に伸びる点などをメリットにあげた。同校は、他者とのコミュニケーションを通じて修学旅行での活動を自分事として捉えるため、令和7年度よりコロナ禍で実施していなかった小集団での民泊を再開する予定だ。
横浜市立早渕中学校の小田切敦校長は、九州地方の修学旅行について発表。同校は例年、京都と広島で平和・伝統文化体験を行ってきたが、新幹線での長時間移動や京都の観光地における混雑の課題があった。令和4年度からは、実施場所を長崎方面に変更し、平和講話や原爆資料館見学、佐賀での民泊体験などを行った。
横浜市立南中学校の藤宮学校長は、沖縄での修学旅行について発表した。横浜大空襲の学習を全校で取り組んできた同校は、3年間を通じて教科領域の枠を超えた平和学習や交流学習を実施。沖縄県東村立東中学校と学校間連携を強化し、同世代同士の対話を通じて命や平和を自分事として捉えて、生徒が生きることへの思索を深めることを狙っている。
修学旅行研究会は、公立中学校の修学旅行の行き先の可能性を広げるため、航空機を利用した修学旅行の実践事例の発表会や現地研修会の企画・実施などを行っている。
問い合わせ=(公財)全国修学旅行研究協会
電話03・5275・6651