見えない壁だって、越えられる。 クライマー小林幸一郎の挑戦
14面記事高橋うらら 文
2028年のパラリンピックの実施競技にパラクライミングが正式決定した。
フリークライマーの小林幸一郎さんは、28歳の時、治療法はなく徐々に失明するという進行性の目の病気が発覚した。失意の底にいた彼を救ったのは、16歳で始めたフリークライミングだった。
小林さんは、目が見えづらくなっても、クライミングを続けており、他の視覚障害者もこのスポーツを楽しめるはずと、クライミングを教える方法を調べ、アメリカの団体とつながることに。
そして同団体の職員から、全盲でありながらエベレストに登ったクライマーがいることを教えてもらい、会いに行く。この出会いから、「日本でクライミングの魅力を広める」ことを決意する。トップクライマー小林さんの活動記録。
(1650円 金の星社)
(Tel03・3861・1861)