文科省有識者会議が生成AIガイドライン素案
NEWS 小・中学校、高校などでの生成AI活用について、文科省はガイドライン作成を進めている。昨年7月の暫定版に続くもの。11月26日に公表した素案では、活用法や留意するポイントを教職員、児童・生徒、教育委員会の3者に分けて掲載した。教職員にはテストや書類のたたき台として活用することなどを、教育委員会には一律の禁止や使用を強制しないよう求めている。
暫定版ガイドラインは、文書作成機能に優れる生成AIについて考え方を示した。その後、有識者会議でさまざまな生成AIを想定して検討を重ねている。
今回の素案で、教職員に関しては、具体的な利活用方法として、
・テスト問題のたたき台
・感想の集約
・時間割案の作成
・学年・学級だよりのたたき台
・保護者面談の日程調整
・講演会のあいさつ文のたたき台
―などを挙げている。
児童・生徒に関しては、使用が適切な例と不適切な例を列挙した。
適切な使用例として、
・生成AIが間違えること自体を教材にすること
・グループワーク時に足りない意見を補うこと
・文章の推敲の一助にすること
―などが考えられるという。情報モラルが不十分の状態で自由に使わせることや、試験やコンクールで使用することは、不適切だとした。