一刀両断 実践者の視点から【第611回】
NEWS熊が校舎に入ったら
秋田市内のスーパーマーケットで熊が捕獲された。銃は使わず、ワナによる確保となった。市街地での猟銃の使用を禁止する法律があるという。この実態に合わない法律を誰が決めたのだろうか。
その意図や責任を確認したいと思う。危険性のある野生動物との共生はこれからさらに困難になるだろうから、実態に合わないのである。
動物愛護団体への配慮などもあるらしいが、人命尊重は優先されなければならない。その為にも開発と環境保護の視点で、適正な管理が保持できるような構図を描かねばならない。
仮に熊が校舎に入ったらどうだろうか。罠や檻に入るまで待つという手順がよいのだろうか。
人への危害が想定されるなら銃器の使用は必要であり、警察官の銃では威力がないなら猟銃を使えるようにすべきと私は思う。
北海道の熊対策のために猟銃を使ったところ、猟銃所持の許可が取り消されたとのことである。猟友会が熊駆除の依頼は断ろうとするのは当たり前ではないだろうか。
こうした時代にそぐわない法律や条例が至る所に存在している。法の改善は誰がするのか?あまりにもスピード感が無いように感じられる。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)