学校デジタル化推進など盛り込む 補正予算案 文科省
NEWS 本年度の補正予算案が11月29日に閣議決定され、文科省は学校のデジタル化の推進などで9067億円を計上した。1人1台端末の更新や通信ネットワークの改善などを進める。
教育課題の解決へ生成AIを活用した自治体での実証研究にも取り組む。多言語での対応が必要な児童・生徒や保護者に最適な支援をするため、生成AIを活用する。教職員の働き方改革に向けて、校務での利用も研究する。
生成AIを英語の授業で活用するモデル校も指定し、英語コミュニケーションの充実も図る。自治体を通じて約300校で実践する予定だ。各モデル校のAI活用リーダーが中心となって各学校への普及にあたる。
急増する外国人生徒のキャリア支援も盛り込んだ。高校のキャリア教育や教育委員会による進路ガイダンスなどの実態調査をするほか、研究協力校でキャリア支援の実践を行う。高校に在籍する日本語指導が必要な生徒は約5600人と約10年で2・3倍に増えており、高校卒業後の進路決定が課題となっている。