世界の納豆をめぐる探検
16面記事高野秀行文・写真/スケラッコ絵
納豆好きの著者は、いろいろとおいしく食べられる納豆のことをみんながよく分かっていない気がしている。
今、納豆はそのままご飯にかけて食べることが多いが、昔(安土桃山時代)は納豆汁にして食べていた。今でも東北の一部では、納豆汁が作られている。
納豆は日本だけではなく、世界各地で食べられている。ミャンマーでは納豆をせんべいにし、韓国にも納豆汁があるなど、アジアにはいろいろな納豆料理がある。納豆菌は、わらだけではなく葉っぱにも生息している。日本のようにわらに包んで作るだけではなく、世界ではクワやイチジクの葉っぱ、パパイヤやバナナの葉で包む所もある。著者が世界中に納豆を探す旅に出掛け、知られざる納豆を紹介する。
(1430円 福音館書店)
(Tel03・3942・2066)