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一刀両断 実践者の視点から【第595回】

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大臣経験者の落選

 文部科学大臣を務めた盛山氏、下村氏が今回の選挙で落選したとのことである。この結果には納得がいった。
 かろうじて当選した松野氏や萩生田氏への信頼が回復したとは言えない。よりによって文科大臣経験者の多くにことごとく不正があった。当然の審判が下されたと受け止めたい。
 落選が決まると「私の力不足」との言葉が出る。本当にそのように思っているのだろうかと感じられてしまう。自らの不祥事が自らに返ってきたのであり、それを自責の念として力不足とするのは言葉が違うように感じられる。
 元文科大臣ならもっと適切な言葉で話せないものだろうか。こうした人物ばかりをその職につける事自体が、教育を利用し真の重要視はしていないのではないだろうか。
 そもそも、大臣が次々に変わること自体が「教育は百年の計」に反している。
 今回の選挙も主権者教育の視点からも教材として中庸の視点から切実に論議させられる教員が何人いるだろうか。期待はしてみたい。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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