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learningBOXの試用で浮かんだ新たなアイデア

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 手持ちの教材を利用し、簡単に学習コンテンツが作れる「learningBOX」の試用に協力したのは東京都品川区にある青稜中学校・高等学校(青田泰明校長)。笠松芳幸教頭が歴史総合の授業で小テストを行った。授業後、使い勝手や教員が活用できそうな場面などについてlearningBOX(株)広報PRの佐藤友紀氏と意見を交わした。

 「今日は授業の最初に、前回まで学習した冷戦の復習をiPadでやってみましょう。計5問に○×で答えてください」。笠松教頭の呼びかけで生徒たちは「learningBOX」のダッシュボードからテストをスタートした。
 (1)1953年に死去したソ連共産党第一書記はスターリンか。(2)1955年のジュネーブ4巨頭会談に参加していない国はアメリカである…サクサクと解答していく生徒たち。解答が終わると円グラフで示される正解数と達成率に納得の表情。「復習マークもありますね。スマホでもできるそうなので繰り返しやって自主学習に役立ててください」と笠松教頭。5分ほどで復習テストを終え、授業は本時の内容へとスムーズに進行した。

作成、実施、採点すべてが時短

 笠松 生徒たち、迷いなくやっていましたね。操作性もいい。佐藤さんの「直感的に進んでいける」の言葉通りでした。
 問題作成は、13種ある出題形式から○×式を選び、作っておいた問題テキストをコピー&ペーストしたのでシステム上は5分くらいで完了しました。忙しい教員たちは大助かりです。

 佐藤 「記憶の定着には択一式の方がいいけれど、誤答を考えるのに時間がかかる」とおっしゃっていましたが新機能の「AIアシスト」なら自動で選択肢にふさわしい誤答も複数作成してくれます。あらかじめ教材をアップロードしておけば、ワンクリックで問題作成したり、模範解答をベースにAIでレポート分析したりもできますので、時短に貢献します。

 笠松 それは助かります。40人分のレポートをしっかり見ると3~4時間はかかるので。
 今回試用してみて、アイデアが浮かびました。数学や情報など「解説&問題」を繰り返す科目だと授業の間に組み込めそう。ランダム出題、苦手分野の分析、暗記カード作りなどは生徒たちが自学自習に活かせるし、登校できていない生徒の家庭学習のツールとしても使えますね。

 佐藤 受験対策にもぜひお使いください。学校別に過去問をストックしておくだけで、手軽にeラーニングが可能です。

多言語対応で、学習の機会をフラットに

 笠松 管理者画面から、簡単に18言語に切り替えることができました。1クラスに2、3人外国人の生徒がいるので、これは便利です。

 佐藤 生徒の画面で多言語対応が可能なので、母国語でテストを受けることもできます。

 笠松 それなら学習の公平性を保てますね。最初は母国語の画面で学習し、だんだん日本語に慣れるように支援してあげたい。
 本校ではまだ、1人1台のiPadの活用が教科間で差があるのが現状で、「learningBOX」の導入が、学校のDX化を進めるきっかけにもなりそうです。

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