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教員採用試験で「定員割れ」 熊本市教委、追加募集実施

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市町村教委

 熊本市教委は12月1日に、教員採用試験(令和7年度採用)の追加募集を実施する。今夏の採用試験で採用予定数に満たない「定員割れ」が発生。他自治体の現職教員や、現在教職から離れている人が対象で、21日まで申し込みを受け付けている。
 募集するのは、小学校と中高の特別支援教育推進区分と、中高

 ・国語
 ・数学
 ・理科
 ・美術
 ・家庭
 ・英語

 ―の各教科、高校商業科で、計52人程度。模擬授業と個人面接で選考する。
 筆記試験や実技を課さないため、令和7年3月末までに通算3年以上の経験がある現職の正規教員、または過去に3年以上正規教員の経験がある人に受験対象を限った。「即戦力」を採用したい狙いがある。また、県への配慮から、現職者は熊本県公立学校での勤務者以外とした。
 市教委の担当者は「定員割れ」の要因について、退職者や特別支援学級の増加に伴い採用者数を増やす必要がある中、受験者数が減っている点を挙げた。新卒受験者は横ばいだが、特に既卒の受験者が減少しているという。
 市教委では、より多くの新卒の学生に受験してもらうため、「大学生学校教育活動アシスタント」として学校現場を経験できるようにしたり、採用試験で大学推薦制度を導入したりしている。

市町村教委

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