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一刀両断 実践者の視点から【第580回】

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不登校の児童・生徒に「やる気」出る評価を

 日本教育新聞9月23日付2面で掲載された「不登校中の成績評価 促進求め法令改正」の記事によると、不登校児童・生徒のオンラインによる学びが広まっている。教育総合展ではメタバース(仮想空間)の学校の展示も目立ったという。
 この記事は注目したい。なぜなら不登校の児童生徒の通知表評価欄はすべて斜線で評価できずとなる。それを渡されてやる気は出るだろうか。評価とは個々の意欲を引き出す事にあるはずである。
 「不登校の件数が急増する中、フリースクールなどの学校外での学びを何らかの形で評価するよう求めたものだ。校長の判断を促すため、教育委員会の積極的な関与が求められている」とのことである。
 フリースクールにおけるICTを使った在宅学習のガイドライン策定など、かなり遅ればせながらもスピード感を持って期待したい内容である。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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