1日に発足した石破内閣で文科相に就いた阿部俊子氏が2日、就任会見に臨んだ。教員の勤務環境の改善に向け、「学校現場で子どもたちのために努力していただいている教師の皆様を取り巻く環境の整備に向けて、全力で取り組んでいく」と抱負を語った。
　阿部氏は「文部科学省が行う行政分野は個人、社会、この未来を切り開くために極めて重要な分野だと感じている」と所感を述べ、「重要課題に一つ一つ丁寧に取り組んでいく」とした。
　教員の働き方改革については「この子たちを守るのは自分たちだ、という気概を持って頑張っている」と知人の教員を例に話し、「気概」だけではできない環境整備をどう一体的・総合的に進めていくかを課題に挙げた。その上で「財源だけではない、質も含めたメリハリをつけた形で、頑張っている先生方をしっかりと応援できる体制を作っていきたい」と話した。
　阿部氏は宮城県石巻市出身で平成17年に衆院初当選。農水副大臣、外務副大臣などを経て昨年12月から文科副大臣。衆院比例中国ブロック選出。当選6回。