東京女子体育大学（東京・国立市）は来年度から、部活動指導者育成に向けた授業を「部活動マネジメント演習」として開講する。担当する豊岡弘敏教授によると、学生が演習として現場で指導する試みは全国的にも珍しいという。この取り組みを通じて部活動の地域移行に向けて課題となっている指導者の確保・育成につなげていきたい狙いだ。
　主に3年生対象で、前期に開講する。現場に行く前には数回の講義を通じて安全対策やハラスメント防止などについて学ぶ。その後、学生が指導できる競技・種目と学校現場のニーズをマッチングした上で、学生を指導者として送り出す。
　学生は、大学が所在する国立市を中心とした地域の中学校で顧問教員の指導の下、指導経験を積む。指導の日数・曜日などは各学校との調整で決定する。教育実習と同様に、各学校の顧問教員・校長が学生の取り組みの様子を踏まえて評価する。
　また、前期で授業が終わっても、学校・学生が望めば引き続き部活動指導に携われるようにするという。