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一刀両断 実践者の視点から【第575回】

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日本人学校児童の死

 日本人学校の児童が中国で襲われて亡くなった。中国メディアは報道もせず、政府は個別案件と済ませているという。自国の国民は自国で守る意識が必要ある。
 教員も日本人学校へ赴任する。こうした出来事に遭遇する事が考えられる。
 犯罪が起きるとその国の国民は皆そうではないかと言い出す人がいる。それは違うが、風潮に流される人も出てきかねない。
 子供を巻き込む犯罪は何処の国であろうとも人間としてあってはならない所業であるが、戦争や恨みを晴らすとなるとその道徳心が吹っ飛んでしまう。
 大人の行為により世界で多くの子供達が未来を失っている。大人がやっている所業なのである。
 犯人にも親もいて子もいるかもしれない。さらに教育も受けてきたであろうが、怒りや恨みを抑えられずに感情のままに子を殺害するという、背景や要因を改善しなければ、永遠にこうしたことは繰り返されてしまう。
 生命の世紀としての見方が今必要に思える。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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