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学校飼育動物、休日の不適切管理が1割

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文部科学省

 ウサギやカメなどの動物を飼育している小学校の1割が、休日の管理体制が不適切な可能性があるとする調査結果を文科省がまとめた。同省では8月下旬、教育委員会などに速やかに是正するよう通知した。
 改正動物愛護管理法の施行から4年が経過したことを受けて、学校飼育動物の管理体制を初めて調べた。
 調査は6~7月、全国の公立小学校を無作為に選び、1224校から回答を得た。
 法律で適切な飼い方が求められる哺乳類や鳥類、爬虫類を飼育しているのは、動物を飼育している学校の約4割の292校だった。
 そのうち休日等の管理について、教委や地域のボランティア、保護者らと連携した体制を整えているのは224校(77%)で、不適切な状態を招く可能性があると答えたのは34校(12%)だった。
 動物の生態や習性などに配慮した適切な飼育環境を確保できていない、と答えたのも17校(6%)あった。また、獣医師や看護師との相談体制を整えていると答えたのは198校(68%)で、整えていない学校が74校(25%)あった。飼育動物で最も多かったのはウサギ(56%)で、次いでカメ(35%)、モルモット(7%)の順だった。
 法律に基づく飼育基準では、病気や怪我をした場合に適切な措置を受けられるようにすることや、動物の習性を考慮した飼育環境を整えることを求めている。

文部科学省

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