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プールの水と非常用生活用水浄化装置を活用した災害支援モデル

15面記事

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ユーティリティ・ソリューションズ中根代表(写真左)と避難所運営のボランティアリーダー中山直史(ただし)さん(写真右)

 能登半島地震発生直後「非常用生活用水浄化装置」を車に載せ、1月3日に被災地入りした。
 その後発災から時間の経過とともに、避難者の困りごとは洗濯や風呂・シャワー、掃除といった衛生面に移っていった。
 そのような状況下、七尾市立小丸山小学校の避難所から支援要請があり、I・T・O(株)、NPO法人「LPガス災害対応コンソーシアム」、組立式シャワーメーカーと連携し、プールの水を浄化する非常用生活用水浄化装置を設置し、24時間自由に使える生活用水の仮設給水所の設置、洗濯機に送水を行った。またガス給湯器を介して温水シャワーの提供等の、多目的給水を行い、さらに、LPガス式乾燥機を設置し、避難者への支援活動を行った。
 このシステムは避難所閉鎖までの約2か月間に、延べ滞在者約3800人に合計約10万リットルの生活用水を提供した。洗濯や入浴に困窮する人が多かった今回の被災地で、小丸山小学校の避難者の方々にとても喜んでいただけたことで、私たちも勇気をいただいた。来るべき災害に備えこの災害支援モデルを拡げてゆきたい。

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