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教員採用で「秋選考」 合格者確保できず 大分県

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都道府県教委

 大分県教委は2日、本年度実施した教員採用試験の結果を公表した。496人の採用予定者に対して合格者数が407人と大きく下回った。県教委は11月に「秋選考試験」を初めて実施して対応する。
 特に合格者が少なかったのが、他県の教諭を対象にした特別選考で、採用予定51人のうち出願者は20人にとどまり、合格者も18人だった。
 一般選考の合格者数は、小学校では採用予定の160人(実質倍率1・3)を確保したが、中学校は110人の採用予定者に対し105人(同2・8)、高校は61人に対し53人(同5・8)、特別支援学校は53人に対し40人(1・5)だった。また、県独自に実施している小・中学校の人事交流を行う試験用区分でも10人の採用予定に対し合格者は4人(同3・5)だった。
 県教委は、文科省の要請を受け、本年度の試験日程を例年より約1か月早めて実施したが、出願者数は1120人で前年度よりも254人減少するなど、前倒しの効果は見られなかった。
 県教委の担当者は「前年度よりも採用予定者数が増えたため、実質倍率が下がってしまった試験区分もあった」と説明する。秋に実施する他県教諭の特別選考について「県外の教員にアピールしていきたい」としている。

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