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一刀両断 実践者の視点から【第562回】

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学長には経営者の資質を

 大学の学長は研究者か経営者か。知る限りでは研究者が学長になるようである。経営は理事長が担うように分けている大学もあるが、そこに改革が進まない要因があるように思えてならない。
 経営者の資質を持たない研究者が学長となると、不祥事や緊急案件の判断が適正にされないで、隠蔽などの傾向に流れやすくなるようである。
 その本質は大学教授という仕事の性格にある。一目置かれ、そこそこの生活が保障される。大学以外にも研究者はいるが、大学教授は、「似非研究者」が入りやすいあるいは目指しやすい職になってしまってはいないか。
 教授会などには特権階級意識が蔓延する。同じ雰囲気が漂うところが他にも多くある。
 権力を持っている者が集まるところには一種独特な慢心の空気が漂う。
 学長は研究者と経営者の両側面を保持している者を当てないと単なる蜜園になってしまい、学生を食い物にしてしまうような組織になってしまう。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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