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地理情報システムで講座 奈良大学で開催

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講座の様子

 奈良大学(今津節生学長)では、令和4年度から「地理総合」として、地理が高等学校で必修化され、7年度の大学入学共通テストで、「地理総合」「地理探求」が選択科目に導入されることを機に、高等学校の教員を対象にした、学校教員研修支援オープン講座「GIS(地理情報システム)講座」を行っている。
 平成28年度から実施している同講座が、8月7、8日の両日、同大学で開催された。2つの講座から構成され、前半の「『地理院地図』の使用方法について」は、芝田篤紀・文学部講師が担当した。
 国土地理院地図などのGISを、「地理的位置を手がかりに、位置に関する情報を持ったデータ(空間データ)を総合的に管理・加工し、視覚的に表示し、高度な分析や迅速な判断を可能にする技術」であると説明。阪神・淡路大震災が、日本のGISの発展に大きく影響したという。
 後半は「統計地図の作成方法について」と題して、GISの導入例と実習をサポート。酒井高正・文学部教授が担当した。
 この講座では、「インターネット上で地域統計のデータを地図化できるWEBGISを紹介し、国別など様々なスケールの統計地図作成を体験」した。GISには、インターネット経由で利用するWEB型GISと、パソコンにアプリをインストールして利用するデスクトップ型GISがある。
 当日は、「データの種類により適切な地図表現を使用」する、統計地図の作図方法などについて学んだ。

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