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どうして黒くないのに黒板なの?

14面記事

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加藤昌男著

 朝、学校に登校すると教室でまず向き合うのが黒板だ。黒板には、グリーンやブルーが多く、いろいろな色があるのに、なぜ、「こくばん」と呼ばれるのか。
 本書は、元アナウンサーの著者がニュースや教育番組の取材を通して、「黒板」に興味を持ち調べたもの。黒板は、いつ、どこで生まれ、どんな使われ方をしてきたのか、「黒」から「緑」になるまでに、どんなことがあったのか―などの疑問を解説する。
 今の学校は、デジタル化が進み「電子黒板」も普及してきた。この先、黒板がなくなってしまったら、先生も子どもたちも文字を書けなくなってしまうのではないかと心配する。「手を動かして文字を書くこと、頭脳を働かせて物を考えること」をおろそかにしないようにしたいという著者のメッセージが込められている。
 (1760円 少年写真新聞社)
 (Tel03・3264・2624)

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