日本最大の教育専門全国紙・日本教育新聞がお届けする教育ニュースサイトです。

近小協奈良大会を開催 1000人が参加

4面記事

企画特集

あいさつする高田理事長

 第75回近畿小学校長会協議会研究大会奈良大会が、2日、奈良市内を会場に開催された。大会主題は、「自ら未来を拓きともに生きる豊かな社会を創る日本人の育成を目指す小学校教育の推進」。約1000人が参加した。
 午前中の開会式であいさつした、近小協理事長の高田聡・奈良県小学校長会長は、「教師は学び続けなければならない。いわんや校長は学び続けなければならない」と訴えた。また、来賓祝辞として植村洋司・全国連合小学校長会長は、「今一番大切なことは、教育に携わる者が一枚岩になって改革に立ち向かうこと」と話した。
 午後からは、6会場に分かれて分科会。このうち第2分科会「現職教育」では、京都府と奈良県が提案した。京都市立葵小学校の市村淳子校長は、「教職員の自律性と協働性を高める対話型学校組織改善」のテーマで。
 同校では、「対話の時間」のカリキュラム化を目指し、それを意図した校内研修を進めた。「指導ではなく対話で向き合おうとする教職員風土」ができ、間接的効果として、児童の自己肯定感の向上にも結び付いているという。
 奈良県葛城市立忍海小学校の川西聡弘校長の発表テーマは、「人とのつながりを大切にできる児童の育成を目指した教員の意識付け」。同校では、児童会活動やクラブ活動等における異学年児童のつながりが弱いという傾向があった。
 そこで、児童に対しては、特別活動を活発に行い、縦割り活動などの異学年の児童交流も行った。教員間のコミュニケーションでは、「日常的な気付き」を「共有」するために、

 (1)情報共有
 (2)教員間の積極的なコミュニケーション
 (3)新しいアイデアと実行に移す姿勢

 -の3点を行ったという。

企画特集

連載